某所の方から木風呂桶のご注文を頂きました。
今までずっと木の風呂桶(浴槽)をお使いになっていたとのことでした。
近所の職人さんに作って貰い、10年に一度は交換していたそうです。
今年になって、近所の職人さんがご高齢のため作れなくなったとのこと。
我々地元大館のお知合いを通じて、ご依頼頂きました。
ご丁寧にお手紙と図面まで頂きました。
最初にお送りした写真は、追い炊き用の穴を開けた風呂桶です。
お手紙で、この穴が無いモノをご所望のこと。
で、ウチの職人さんが頑張って作りました。
天然秋田杉のオール赤柾板で!
ステンレスの番線で周りを締上げました。
蓋まで付けました。
すべて天然秋田杉の赤身柾目材のみです!
今回作った職人さんは、田中久則さん。
秋田杉桶樽の伝統工芸士です。
元は「田中風呂桶製作所」さんです。
ご縁あって当社の仲間として昨年10月から来て頂いてます。
ほとんどひとりで手作業ばかりだったので、ビックリするくらい腕が太いのです。
ウチの若い職人に色々指導して頂いており、とても助かってます。
小さい桶を作るのも、チョット大きい風呂桶もOKです!
心配なのは材料確保のみです・・・。
風呂桶は、天然青森ヒバ、天然秋田杉で作りますが、どちらも素材が少なくて困ってます。
素材、技術、道具、どれが欠けても伝統工芸は継承出来ないのです。
また、それらすべてが一朝一夕では出来ないのです。
若い桶樽職人君たちも頑張ってます。
若いとは言っても、職人歴は7年以上になりました。
明日にはもっと良いモノを作れるように、今以上に頑張ってください!
あ、あとは一人で風呂桶作れるように覚えて下さい。