HPを通じて千葉県の方から特注の味噌桶のご注文を頂きました。
写真が先日お送りしたものです。
何が特注なのか分かりますでしょうか??
実は、写真を見ても分からないと思います。
何が違うかというと、この味噌桶は接着剤を一切使っておりません。
側板は竹タガで締上げ、蓋や底は竹釘などを使って留めています。
昔は楮(こうぞ)や膠(にかわ)、米糊などの自然素材を使って接着しておりました。
最近の接着剤はとても素晴らしく人体に無害と言われているモノがとても多くなっております。
接着剤の進化が、建築、建具、家具のみならず楽器、食器などにも大きな進化をもたらされたともいわれており、私は化学薬品を否定しません。
しかし、この様な接着剤を使わないご要望が伝統技法の修練になります。
残念なのは、日常的では無くなった桶樽製品をいかに使って頂くか?というコストのお話しが出てきます。
材料の調達は別にして、職人が減った今は数日も掛かって数個しか出来ないとコストに跳ね返り過ぎることです。
一切接着剤を使わない桶樽製品に、皆さんはお幾らの値段を付けて頂けるでしょうか?
その前に、桶樽製品を日常的に使って頂けるでしょうか?